
ピッチャーがユニホームのズボンでボールを拭いてしまう行為。
野手なら当たり前のようにやっているプレーですね。
癖でやってしまう人も多いかもしれませんが、これがピッチャーだけはやってはいけない行為なんです。
結論
投手はボールをユニホームで拭いたり、指を舐めたりすることは禁止。
もし、投手が指を舐めたり、唇に触れたりすると、ボール交換を行わなければならない。
また、審判員から投手に対して、警告が行われる。
どのような行為をするとボール交換や警告があるのか詳しく解説します。
ボール交換の対象になる行為
野球規則の6.02「投手の反則行為」、(c)「投手の禁止事項」の(1)に以下の記載があります。
(1) 投手が投手板を囲む18㌳の円い場所の中で、投球する手を口または唇につけた後にボールに触れるか、投手板に触れているときに投球する手を口または唇につけること。
投手は、ボールまたは投手板に触れる前に、投球する手の指をきれいに拭かなければならない。
野球規則より引用
つまり、ピッチャーマウンド上で、投球する手や指を舐めたり、唇につける行為はNGです。
常に投球する手の指は何もついてない状態を保たなければなりません。
もし、ピッチャーマウンド上で、指を舐めたりした場合には、すぐにボールの交換が行われます。
そして、審判員から警告を受けることになり、警告を受けて2度目以降、同じ行為を繰り返してしまうと「ボール」が宣告されてしまいます。
※高校野球では、審判員から1度警告を受けたにも関わらず、同じ行為を繰り返した場合には、「ボール」が宣告されるのではなく、その都度、審判員から警告が行われ、ボール交換が行われます。
投手がボールをユニホームで拭くのはだめ?
投手がボールをユニホームで拭くことは、ボールを摩擦していることとみなされます。
野球規則の6.02「投手の反則行為」、(c)「投手の禁止事項」の(3)に以下の記載があります。
(3) ボールをグラブ、身体、着衣で摩擦すること。
野球規則より引用
ボールをユニホームで摩擦することは、ルール上やってはいけない行為として記載されています。
そのほかにも、ボールに唾液や傷をつけたり、メジャーリーグではたまに見かける松ヤニをつけることもやってはいけません。
ただ、1つだけ例外があります。
それは、ボールを素手で摩擦することです。
ボールをこねるみたいな言い方をされることもありますが、素手であれば問題ありません。
日頃、何気なく行っている行為が注意を受け、ボール交換をさせることになりかねませんね。
なんでもないことで注意を受けたりしないようにしましょう!