
ベースコーチは、「コーチャー」とか「ランナーコーチ」など呼ばれたりしますね。
確かに、プロ野球ではヘッドコーチや守備走塁コーチなどがベースコーチとして立っていることが多いです。
ベースコーチについても決まりがあるので解説します。
結論
攻撃側は、攻撃中は必ず2人をベースコーチにつかせること。
プロ野球では、各チーム指定された2人でベースコーチを行わないといけないが、アマチュア野球では、指定された2名でなくても良い。
ここからもう少しルールの解説を含めて説明します。
ベースコーチは誰でも良いの?
まず、前提として、攻撃中は必ず2人をベースコーチとして指定された場所(1塁と3塁のコーチスボックス)につかせないといけません。
前提を踏まえて、プロ野球では、各チームにおいて指定された2人がベースコーチを行わなければならないという決まりがあります。
しかし、アマチュア野球では、指定された2人でなくても、構わないということになっています。
ベースコーチのルールは、野球規則の5.03「ベースコーチ」に記載されており、注意書きの【注2】には、以下の記載があります。
【注2】 アマチュア野球では、ベースコーチを必ずしも特定の2人に限る必要はない。
野球規則より引用
アマチュア野球では選手がベースコーチとして立つことが多いです。
選手が10人しかいないチームもあったりしますので、決められた2人でなくても良いことになっています。
ベースコーチはコーチスボックスの外に出ても良いの?
ベースコーチは、打球を自分を通過するまではコーチスボックスの外に出ることは許されていません。
例えば、打球が外野への飛球になり、ランナーに対して、「進め」「戻れ」と言った指示を出すときは、自分の受け持ちのベース(3塁コーチであればサードベース)であれば、プレイを妨げない限りコーチスボックスから出て指示を出しても良いことになっています。
ただし、あくまでも自分の受け持ちのベースの範囲であって、本塁まで来てスライディングの指示を出したりすることは認められません。
ベースコーチは、打球が自分を通過し、自分の受け持ちのベース付近で、指示が必要なとき以外は、基本的にコーチスボックスから出ることは許されていません。
ベースコーチのヘルメット着用
ベースコーチとしてグラウンドに立つ選手またはコーチ・監督は、野球規則の中では必ずしもヘルメットを着用しなければならないことにはなっていません。
ただし、少年野球や高校野球などでは安全性を確保するためにヘルメットの着用は必須になっています。
野球規則に書いてないからと言って、ヘルメットをしないで良いというわけではなく、大会規定や審判員が指摘があれば速やかにヘルメットを装着しなければなりません。
ベースコーチのルールというところはあまり気にしたことがないかもしれませんが、審判をしている方は覚えておきたい知識です。