
指名打者を使用できる大会はプロ野球だけでなく、少年野球から草野球まで、軟式・硬式問わず、様々なカテゴリで導入されることがあるルールです。
指名打者は必ず投手の代わりとしてでなければ認められていないのか説明します。
結論
指名打者は、投手の代わりにのみ打撃を行うことを認められている。
また、指名打者は必ず使用しなければならないものではなく、使用しなくても良いが、使用する際は、試合開始時点から使用していなければならず、試合の途中から指名打者を使用することはできない。
指名打者は投手に対してのみのルール?
野球規則の5.11「指名打者」、(a)の(1)に以下の記載があります。
(1) 先発投手または救援投手が打つ番のときに他の人が代わって打っても、その投球を継続できることを条件に、これらの投手に代わって打つ打者を指名することが許される。
野球規則より抜粋
つまり、指名打者は、「投手の打順の際に、指名された打者が打っても、投手が継続してマウンドに立つことを許しますよ」というルールです。
もっと簡単に言うと、「投手の代わりに打席に立つ選手を決めても良いルール」ということになります。
そのため、投手以外の野手に代わって、指名打者を設定するということは野球規則上できません。
ただし、連盟によっては、特別規則として、指名打者は投手の代わりでなくても認めますよというところもありますので、気になる方は連盟に確認していただいたほうが確実です。
指名打者を試合の途中からつくることはできない?
指名打者は、試合開始前に指名打者となる選手を決めておかなければなりません。
そのため、試合開始前に指名打者となる選手を決めていない場合は、その試合では指名打者を使用することはできません。
また、指名打者として出場している選手を守備につかせることも可能ですが、その場合は指名打者を「解除」することになるため、それ以降その試合では、指名打者を使用することはできなくなります。
つまり、指名打者を使用するためには、試合開始前に指名打者を決めておく必要があります。
試合の途中で指名打者を解除すると、それ以降その試合では指名打者を使用することができません。
※指名打者は必ず使用しないといけないわけではなく、試合開始時点から指名打者を使用しなくても問題ありません。
指名打者は必ず1度打席に立たないといけない?
実は、指名打者を使用した場合、指名打者となっている選手は1度打席に立ち、打撃を完了しなければなりません。
ただし、相手チームの先発投手が指名打者に打順が回る前に交代した場合は、指名打者となっている選手を交代させることもできるようになります。
相手チームの先発投手がマウンド上にいる限り、1度は打撃を完了しなければならないことも覚えておかないといけないルールです。
指名打者は野球規則上、投手の代わりに打席に立つことができる選手のことを指していますが、各連盟によっては特別規則として投手以外の野手に対しても指名打者を指名できる場合があります。
指名打者を使用できる大会等では、念のために確認されておくと大会の進行もスムーズになりますね。